PC施工

当社がプレキャストPC工法により建物を建設する際には、構造物の特性を十分に理解したうえで、施工性、安全性、経済性に配慮した合理的な施工法を提案します。当社の得意とする超高層建物や、大規模建物の施工では、施工条件に応じた独自の施工法を提案することができます。

梁中央部圧着方式による架設・接合工法

本工法は、建物外周部に大型重機が設置できない建設現場等で有効な施工法として開発されたもので、梁と柱梁接合部を一体化したプレキャスト部材の梁中央部をPC鋼棒により圧着接合して一体化する方式によって施工します。建物全体を数工区に分割し、1工区ごとに最上階までプレキャスト部材を構築していく建て逃げ施工により工期短縮が図れます。また本工法は作業安全性や施工時の地震等に対する安全性に配慮した工法でもあります。

鉛直PCケーブル通線システム

煙突等の構造物において、鉛直方向にプレストレスを導入するために配線されるPCケーブルを特殊な油圧ジャッキを使用して鉛直方向に引き上げるシステムです。複数の油圧ジャッキを配置することで、1ケーブル200mを超える長さの大重量のPCケーブルを同時に通線することも可能です。高さや作業スペースの問題で揚重クレーンや大型ウインチによる通線作業が困難な場合に威力を発揮します。

引き上げ用油圧ジャッキ
頂部PCケーブル引き上げ状況

セルフクライミング天井クレーンシステム

本システムは、大型・大重量のプレキャスト部材を建設用リフトで建方階まで垂直搬送し、その部材を建屋上部にセットされた天井クレーンで所定位置まで水平搬送して建方を行うことで、作業を効率化して工期短縮を図るシステムです。建屋上部にセットされた天井クレーンシステムは、建方の進捗に合わせてセルフクライミングする機構を有しています。大重量のプレキャスト部材であっても、狭隘な敷地での施工が可能で、かつ建物の高さによる制限がなく超高層建物の施工に適したシステムです。また建設途中の地震に対して高い安全性を有するシステムとなっています。

  • 本システムは、鹿島建設、横河工事、ピーエス三菱の共同特許です。
施工状況外観
施工階天井クレーン

積層工法におけるフロアクライミング工法

超高層建築において、工事の進捗に合わせてクライミングされるタワークレーンの基礎架台を、鋼材と油圧ジャキにより補強された2層の梁に対して、PC鋼棒のプレストレス力により固定する工法です。従来工法で用いられる重い太径アンカーボルトを取り扱う必要がないため効率が良く、クライミング時間を縮小して工期短縮が図れます。(特許出願中)

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