技報第13号
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プレキャスト部材による組積造ファサードの具現化への試み -喜多方きたかた市新本庁舎建設 建築主体工事- 東京建築支店 PC建築部 東京建築支店 建築設計部(東北支店駐在) 濱田大地 1.はじめに 現在の喜多方市は5つの市町村が合併して2006年1月に誕生した.新庁舎は新生喜多方市のシンボルとしてその日常に密着する行政の中心となり,また日本各地からこの土地を訪れる観光客にとっては街歩きの出発点となるよう計画・設計された. 旧庁舎は建築から52年を過ぎ,老朽化が著しく,現在の耐震基準にも適合していなかった.また,執務スペースの不足により庁舎が分散化,ユニバーサルデザイン化に対応できていないなど利便性にも問題を抱えていた.そのため,新庁舎建設の基本条項として行政運営及び議会活動の拠点施設として、利便性,機能性,安全性など通常備えるべき一定の水準の性能を有することが盛り込まれている.写真-1は建物外観である. 2.工事概要 工事名称:喜多方市新本庁舎建設建築主体工事 発注者名:喜多方市長 山口 信也 所 在 地:福島県喜多方市字御清水東7244-2 階 数:地上4階建 建築高さ:最高高さ19.85m 敷地面積:11,177.00m2 建築面積:2.551.34m2 延床面積:7,347.67m2 構 造:免震RC+PCa造,一部S造 用 途:庁舎 設計監理:(有)ナスカ一級建築事務所 施 工:清水・樫内・唐橋JV 工 期:2013年7月5日~2015年3月20日 PC 工期:2014年1月20日~2014年8月31日 3.PCa外壁版構成 3.1 PCa部材構成範囲 平面形状は,雪深い喜多方の風土を考慮し,建物北側の融雪を促すため,日影部分を極力小さくするため五角形平面となっている.図-1に基準階平面図を示す.平面南側1-3通り間は現場打ち鉄筋コンクリート耐震壁付きラーメン構造であり,部屋ごとに区切る必要のある事務室や会議室,階段,水回り等が配置されている.一方北側外周にはPCa外壁版が配置され,3-4通り間はフレキシブルな執務スペースを実現するため,ST床版によって最大約19mスパンとした無柱空間としている. 3.2 PCa外壁版の平面構成と接合 PCa外壁版接合詳細を図-2示す.( )内の数値が通り芯に対する柱の角度を,( )無しの数値は通り芯に対する外壁版の角度を示している. 1フロアは上下2段の外壁版からなる. で示した部材が上段部材であり,柱型と壁版の角度は同一である.一方, で示した部材は下段部材であり,柱型と壁版で角度が異なる.これにより曲線に沿った外壁面を実現している.また,五角形平面の頂点部分には部材内で折れ曲がった形状の部材が配置される.上下PCa壁版相互の接合は,枠柱主筋と壁筋を機械式継手とし,その他にスタッドボルト付きシアコネクターで接合される. 2C-2-A22C-4-B32B-2-A2写真-1 建物外観 写真-1 建物外観 図-1 基準階平面図 図-2 PCa外壁版接合詳細 9002,500N8,6005,400319,20033,20041214,0006,4006,4006,4006,4006,4006,4006,4006,4004,4004,4006,400BCDEFGHIJKL66,400A2C-2-A22C-4-B32B-2-A266.74(64.53)(72.56)(68.59)70.41(68.59)(68.59)(68.59)68.59機械式継手 シアコネクター (東北支店駐在) 南和昭58

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