技報第14号
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複雑な線形を有した将来拡幅対応橋梁のPCaPC床版の設計・製作 -新名神高速道路 木津川橋- ピー・エス・コンクリート(株) 滋賀工場 湯口茂 ピー・エス・コンクリート(株) 滋賀工場 東間賢一郎 ピー・エス・コンクリート(株) 滋賀工場 大野雅也 大阪支店 土木技術部 小川友宏 1.はじめに 木津川橋は,京都府京田辺市~城陽市に位置する新名神高速道路の新設鋼道路橋である.本橋梁は地形上の制約から中間支点部に斜角45~65度を有しており,斜角の影響によるねじりモーメントに抵抗するために支間部には鈑桁構造が,中間支点部には箱桁構造が採用された.また城陽ジャンクションランプ合流部より城陽市側は外側運用,京田辺市側は内側運用とし片側2車線暫定で計画されており,完成系である片側3車線に対応できる構造とする必要があった(図-1). 本橋梁の床版は当初は経済性を考慮し,場所打ちPC床版で計画されていた.しかし工程上の制約より詳細設計段階で,一定範囲をプレキャストPC床版(PCaPC床版)に変更することが決定した.ここでは,工程が制約されるなかで複雑な線形や将来拡幅に対応する必要があった,PCaPC床版の詳細設計・工場製作に関して報告する(写真-1). 写真-1 木津川橋全景 2.橋梁概要 2.1 橋梁諸元 表-1に本橋梁の緒元を,図-1に主桁断面図を示す. 表-1 橋梁緒元 橋長 755.293m 荷重 B活荷重 形式 鋼11径間連続(箱桁+鈑桁)混合桁橋 床版支間 上り線6.000m~7.723m(暫定系) 下り線6.000m~7.910m(暫定系) 床版コンクリート σck=40N/mm2(場所打ち部) σck=50N/mm2(プレキャスト部) 横締め PC鋼材 1S15.2(プレテンション),1S21.8,28.6 (アフターボンド仕様)(ポストテンション)ループ筋 D19@125(SD345) 製作工場 ピー・エス・コンクリート株式会社 滋賀工場・水島工場 図-1 主桁断面図 2.2 PCaPC床版施工範囲 図-2にPCaPC床版の施工範囲平面図を示す.プレキャスト化の範囲は,工程やクレーンの作業半径等を加味して決定された. 図-2 PCaPC床版施工範囲平面図 2.3 PCaPC床版の設計 主桁の詳細設計がほぼ終了した段階で,本橋梁の床版の一部をプレキャスト化することが決定した.そのため,添接板・吊金具・排水ます等の位置がほぼ固定された状態でPCaPC床版を計画する必要があった.さらに複雑な線形や,暫定系・完成系への対応等を踏まえて,PC床版の形状は版ごとに異なり,さらにPC鋼材やスタッドの箱抜き位置等もイレギュラーな配置にせざるを得ず,図面作成に細心の注意を払った.工程上の制約から,当初は滋賀工場の1工場体制で製作を行う予定であったが,製作工程を間に合わせるために,水島工CL2390600048598104853.0~-2.5%アスファルト舗装 t=80mmプレキャストPC床版3100内側運用区間(標準幅員部)外側運用区間(広幅員部)2390変化変化2390変化変化変化変化変化変化変化485変化485アスファルト舗装 t=80mmプレキャストPC床版2.5%CL3100完 成 系完 成 系プレキャストPC床版P12P10P9P8P7場所打ちPC床版10780P12P9P8P10P7場所打ちPC床版10870上り線 橋長 755293下り線 橋長 755293プレキャストPC床版プレキャストPC床版P1上り線 橋長 755293P6P5P4P3P220215プレキャストPC床版場所打ちPC床版プレキャストPC床版場所打ちPC床版P6P4P1P5P3P2下り線 橋長 75529320171.7プレキャストPC床版場所打ちPC床版プレキャストPC床版場所打ちPC床版プレキャストPC床版設置範囲8

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