技報第14号
21/88

上へ,モールド支柱を直接据え付けた(写真-3).精度良く設置できた事に加え,3日程度の工程短縮となった. 写真-3 モールド支柱基礎施工状況 3.PC軌道桁製作に関する課題 3.1 フライアッシュコンクリート 沖縄都市モノレール上部工は,高耐久性を求められている軌道桁である.細骨材としてASR(Alkali Silica Reaction)を発生させない石灰岩砕砂100%の使用が計画されたが,流動性の低下に加え,スランプロスも大きいことから,打設施工が困難になることが予想された.よって,ワーカビリティーを向上させるため,砕砂の一部をフライアッシュに置換する外割配合とした.本施工前に最適配合を決定すべく,実物大供試体(L=2m)を製作,数種類の配合による打設施工試験を行った(写真-4).結果としては,外割5%の配合が良好であり,本施工についても上記配合を使用した. 写真-4 フライアッシュコンクリート打設施工試験3.2 PC軌道試験桁製作 PC軌道桁は桁天端が直接軌道面となる.基準高さの規格値は,L/2500mm以下となっており,非常に厳しい規格が設定されている. 今回の施工に際して,使用するコンクリート諸元を確認する上で,弾性係数測定試験等を行っているが,参考値として予測の精度向上には寄与しているものの間接的なデータの積み上げに過ぎない.誤差を発生させる要因として,コンクリートや鉄筋など複合的な材料を使用した状態での桁の曲げ剛性を直接的に把握できない点,プレストレス力に関しても,シースとの摩擦,角変化による摩擦の二つのパラメーターで応力減少が起こるため,支間中央部以外の応力分布に関しては,正確な数値は推定できない.そこで,本設桁製作前に,鋼製支承以外は本設桁と同仕様の試験桁を製作することにより,直接的にキャンバー量の変動を確認する事ができた(写真-5).また,架設後の測定困難となるクリープ変形を含めたキャンバー量についても,長期的な基礎データとする事ができる.写真-5 PC軌道試験桁 緊張状況4.おわりに今回の工事は,沖縄都市モノレール延長工事の取り掛かりでもあり,PC軌道桁製作場の設備設置工事とPC軌道製作および架設,製作施工数は4本のみであったが,安全・品質・出来形・工程に関する様々な課題があった.無事に架設(写真-6)まで施工完了できた事について,発注者ならびに関係各位および社内関係部署の方々に深くお礼を申し上げたい. 写真-6 PC軌道桁 架設状況Key Words:モールド装置,フライアッシュコンクリート 原健教金城裕樹中村雄一郎 日高重徳技報 第14号(2016年)13

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です