技報第14号
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高耐久・高品質を目指した床版取替え工事の施工 -中国自動車道 吹矢ふきや谷だに橋- 大阪支店 土木技術部(広島支店駐在) 田中寛規 大阪支店 土木工事部(広島支店駐在) 伊藤剛 大阪支店 土木工事部(広島支店駐在) 藤本隆 大阪支店 土木工事部(広島支店駐在) 人見伸隆 1.はじめに 吹矢谷橋は,中国自動車道東城IC~庄原IC間に位置する橋長283.5mの鋼(4+3)径間連続鈑桁橋である.本橋は供用後38年が経過しており,経年の劣化や凍結防止剤の散布による床版の損傷が顕在化してきた.そこで,ライフサイクルコストの最小化を目指し,高品質かつ高耐久なプレキャストPC床版に取り替える全面補修を実施した.本工事では,過去に中国自動車道において行った同種工事の実績を踏まえ,更なる高耐久化を目指した対策を行った.また,本橋梁は標高400mを超える山岳道路区間に位置し,半径250m~300mの平面曲線および+8%から-8%に変化する横断勾配の複雑な道路線形であるため,交通規制に起因する隣接供用道路での事故発生を懸念し,さまざまな安全対策を実施した. 写真-1に施工状況を,図-1に施工フローを示す. 2.工事概要 工 事 名:中国自動車道 吹矢谷橋他1橋床版補修工事 工事場所:広島県庄原市東城町戸宇~帝釈宇山 発 注 者:西日本高速道路株式会社 中国支社 橋 長:283.5m(上り線)(桁長161.000m+121.500m) 支 間 長:A1~P4 39.950m+2@40.500m+39.950m P4~A2 39.950m+40.500m+39.950m 有効幅員:10.758~8.825m 構造形式:鋼(4+3)径間連続鈑桁橋 工 期:自)平成25年11月16日 至)平成28年 7月 2日 写真-1 施工状況 迂回路設置既設壁高欄の撤去間詰め部コンクリート打設場所打ちPC床版延長床版床版防水・舗装・埋設ジョイント付属物設置・迂回路撤去表面含浸材塗布START詳 細 設 計END現地踏査・計測伸縮装置・壁高欄工場製作プレキャストPC床版の製作プレキャストPC床版の運搬・仮置き径間ごとに繰り返しプレキャストPC床版の架設既設床版撤去床版1枚ごとに繰り返し 図-1 施工フロー 3.架設方法 2組の200t吊トラッククレーンを使用して,橋長283.5m(鋼4+3径間)の中間となるP3-P4径間中央付近から桁端部へ向けて別れるように架設を行った.P4伸縮装置は重量が約11tのため,仮置き後,微調整して据付を行った.あらかじめコンクリートカッターで切断した既設床版に対して,架設を進める流れのなかで鋼桁フランジからの引き剥がし,搬出作業を行いながら,新規プレキャストPC床版(全136枚)の架設作業と同時に順次繰り返しながらの施工を行い,1日当たりの架設は最大で8枚(2組×4枚)であった. 20

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