技報第14号
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は,実際の床版に配置可能な最大寸法とし,且つ,セラミック製としたメスキーの加工性および接合時の施工性を考慮し,オスキーの直径はφ40mmとすることとした.材料の選定基準は,せん断耐力が設計荷重に対して所定の安全率を有することとした.なお,安全率は,「FPR橋梁-技術とその展望- 土木学会」を参考にして4とした. すべての材料において安全率が4(147.0 / 33.3 = 4.4)以上となったため,製作費が安価であったGF(ガラス繊維強化プラスチック)を,オスキーに用いることとした. 表-1 材料基礎試験結果 名称 材料名 1面せん断強度 (N/mm2) φ40mm相当 1面せん断耐力 (kN) SS-1 S 327 410.7 F CF 224 281.3 G GF 117 147.0 5.縦目地部の性能確認試験 5.1 試験概要 模型供試体の種類は,メスキーの材料の影響を比較するため,鋼製・セラミック製・セラミック製+炭素繊維巻付けの3種類とした.模型供試体の厚さは,実際の床版厚を想定し240mmとし,コンクリートの設計基準強度は50N/mm2とした.載荷方法は,設計荷重66.6kN(=33.3×2面)までを繰返し3回行い,その後,破壊まで単調載荷とした.模型供試体の概要図を図-4に,試験に用いたガイドキーを図-5に示す. 図-4模型供試体の概要図 図-5 試験に用いたガイドキー 5.2 試験結果 最大荷重の一覧表を表-2に,試験終了後の支点ブロックのコーン破壊状況を図-6に示す.すべての供試体において,設計荷重までの繰返し載荷では,縦目地部にひび割れは確認されず,破壊形態はコーン状破壊であった.最大荷重は,設計荷重に対して2~3倍程度の値となった.一般的なセラミックインサートの耐力は,設計荷重に対して安全率3を考慮していることから,非金属ガイドキーにおけるメスキーの仕様は,安全率3を概ね満足したセラミック製+炭素繊維巻付けとした. 図-6 試験終了後の支点ブロック 6.おわりに 本研究では半断面取替工法に有効な非金属ガイドキー(オスキーはガラス繊維強化プラスチック製,メスキーはセラミック製+炭素繊維巻付け)の開発ができた. Key Words:半断面床版取替工法,非金属,ガイドキー 植村典生 表-2 最大荷重一覧表 供試体 名称 ガイドキーの仕様 最大荷重 (kN) オスキー メスキー C-1 GFRP セラミック +炭素繊維巻付け 191.6 C-2 GFRP セラミック 124.2 C-3 GFRP SS400 125.7 オスキー(GFRP) C-1:メスキー (セラミック) C-2:メスキー (セラミック+炭素繊維巻付け) C-3:メスキー (SS400) C-1 C-2 C-3 技報 第14号(2016年)23

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