技報第14号
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PCコンファインド水中施工法による橋脚補強工事 -中央大橋- 東京土木支店 開発営業部 大関博 1.はじめに 中央大橋は,隅田川の河口域に架橋する特例都道上野月島線(第463号)であり,平成6年に竣工した2径間連続鋼斜長橋である.本橋梁は,緊急輸送道路であり「2020年の東京」へのアクションプログラム2013に示され,耐震補強計画の対象である.PCコンファインド水中施工法の採用は,橋脚の補強が大規模となり施工期間が1渇水期で完了する工法とされ,施工期間が最も短くかつ,施工時の阻害率が最も小さくなることが理由として上げられる. 本橋脚は,写真-1に示すとおり,1橋脚の補強規模として大規模であり,補強部全体が水中施工となる.また,補強厚は300mmとなり,既設橋脚とプレキャストパネルの間にせん断補強帯鉄筋D25を配置している.本稿ではそれらの施工について報告する. 写真-1中央大橋全景 2.工事概要 工事名:中央大橋耐震補強工事(橋脚補強) 発注者:東京都第一建設事務所 工 期:平成27年1月28日から平成28年5月11日 主要施工内容: 橋脚補強工 プレキャストパネル(直線22枚,曲線10枚) 32枚 橋脚表面処理工(水中施工) 529m2 鉄筋工(水中施工) 28.457t コンクリート工(水中施工) 88m2 PC工(水中施工) 3,491.6m 防水工(水中施工) 1式 土工 浚渫工 4,080m3 埋戻工 700m3 施工場所:東京都中央区新川二丁目地内から同区佃二丁目地内(施工場所を図-1に示す.) 図-1施工位置図 3.補強概要 本橋脚の既設および補強形状は,正面図を図-2に,橋脚補強断面図を図-3に示す.橋脚補強は,せん断耐力の補強が必要であり,従来の配置可能な横拘束PC鋼材量(SWPR19 1S19.3ctc150)では不足するため,既設橋脚とプレキャストパネル間の1次コンクリート部に,せん断補強帯鉄筋(D25ctc100)を配置した.せん断補強帯鉄筋の継手は,機械式継手を採用し1周接続する必要があるため図-4に示すような機械式継手を使用した.これは,両端が固定されていても接続可能な継手であり,片側のスリーブに接続ボルトをねじ込んでおき,2枚のナットと共に,もう片方のスリーブにねじ込み2枚のナットで締め付ける方法である.締め付けはトルク管理とし,トルクレンチで確認した. 図-2正面図 24

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