技報第14号
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図-4 PCケーブル・緊張金具配置図 4.使用材料 PC足場に使用される材料を,以下に述べる. 一般に,PCケーブルはSWPR7BLφ15.2を使用し,その定着には適合したくさび型定着具が使用される.端部杭に取り付けられる定着金物と各中間杭に配設される支持金物は,鋼製で材質SS400を用いる.定着金物および支持金物の一例を図-5,6に示す. 図-5 定着金物 図-6 支持金物 配線・緊張したPCケーブル上に配置される鋼管は,寸法60×60(厚さ1.6~3.2mm)の角鋼管を使用する. また,作業床として使用されるエキスパンドメタルは 鉄(SS)JISタイプを使用する. 5.施工方法 PC足場の施工方法および作業手順は,以下となる. ① 端部定着金具および中間支持金物を杭に取付ける. ② PCケーブルを配線し緊張(30KN~50KN程度)を行う. ③ 緊張後,PCケーブルに角鋼管を配置し番線にて緊結する. ④ 角鋼管上にエスキスパンドメタルを敷設し,番線にて緊結固定する. ⑤ 足場端部および通路となる箇所の手すりを設置する. 施工順序を写真-2から写真-7までに示す. 写真-2 施工前 写真-3 PCケーブル緊張 写真-4角鋼管設置 写真-5 角鋼管設置完了 写真-6 エキスパンドメタル設置 写真-7 PC足場設置完了 6.PC足場の安全管理 PC足場は,実績で設置後約3ヶ月~半年程度が使用の限度となる場合が多い.それ以上の期間を維持し使用する場合は,角鋼管およびエキスパンドメタルの交換を検討することになる.また,交換に困難が伴うPCケーブル・定着具については,予め防錆被覆ケーブルの使用や定着具の防錆方法に配慮が必要となる. 足場使用中にPCケーブルが損傷・破断した際の安全対策として,中間杭にストッパー用PCケーブルを巻きつけメインのPCケーブルとワイヤークリップにて留める.それと共に定着具背面の余長PCケーブルには,ワイヤークリップを取付け定着部の破損に対応する.これらの安全対策により,非常の場合でもPC足場の損傷を最小限に留め,復旧も容易に行うことができる. また,PC足場設置期間中は下記の点検を常に行う. ① PCケーブル・角鋼管・エキスパンドメタルの損傷および腐食状況 ② 角鋼管・エキスパンドメタルの緊結状況 ③ エキスパンドメタルの貝殻等の付着状況 Key Words:桟橋,PC足場 井口直道 山田俊一 技報 第14号(2016年)35

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