技報第14号
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水道管布設工事の開削工法から推進工法への変更検討 -日本橋上水- 東京土木支店 土木工事部 武田康 東京土木支店 土木工事部 有田佳史 1.はじめに 本工事は,東京都水道局発注の工事であり,日本橋地区(日本橋堀留町一丁目~日本橋久松町間)に昭和40年度(1965)に布設された配水本管(初期ダグタイル鋳鉄管 A形φ800mm他)を延長約540mの区間において撤去し,新たに耐震型ダクタイル鋳鉄管(NS形)へ布設替えを行う工事である.(施工箇所 写真-1,2) 都心部での施工は,確認できている施工障害物だけでなく,発注図面や既存資料に記載のない不明管路や構造物等の出現で施工障害が生じ,設計変更となる場合が多くある. よって,当初の設計での施工計画・手順に創意工夫が必要であると同時に,急きょ発生する施工障害への柔軟な対応(工法変更,施工手順の入替,他企業との協議調整等)も要求される. 本稿は開削工法から推進工法への変更について記述する. 写真-1 起点側 写真-2 終点側 2.工事概要および周辺環境 2.1 全体位置平面図 図-1 施工範囲平面図 (赤線:開削部・緑線:推進工法変更部) 2.2 工事内容 2.2.1 本工事の当初設計工事概要 工事名称:中央区日本橋堀留町一丁目地先から 同区日本橋久松町地先間配水本管 (800mm・500mm)布設替工事 発注者名:東京都水道局 工 期:自)平成23年11月21日 至)平成25年 3月26日( 570日間:当初) 至)平成28年 3月23日(1050日間:最終) 当初主要数量(全線開削工法) φ800耐震型ダグタイル鋳鉄管(NS形)撤去/新設L=522m φ500耐震型ダグタイル鋳鉄管(NS形)撤去/新設L=32m その他連絡工3カ所,地盤改良(薬注),舗装工 他 2.2.2 変更後最終工事概要 φ1200地中障害物対応型泥濃式推進工法 (HP鞘管-2スパン)新設L=173m (ミリングモール工法 ※1)(図-1 路線-b,路線-c) φ1100刃口推進工法(鋼製鞘管-1スパン)新設L=5.5m (図-1 路線-a) φ800SUS開先鋼管(3スパン)新設L=24.5m φ800耐震型ダグタイル鋳鉄管推進部新設L=174m (NS形EPS(Expanded Poly-Styrene)工法※2) φ800耐震型ダグタイル鋳鉄管(NS形開削工法) 新設L=332m/撤去L=339m φ500耐震型ダグタイル鋳鉄管(NS形) 撤去/新設 L=32m 使用廃止管 閉塞充填工(2スパン)L=183m 連絡工4カ所,地盤改良(薬液注入/JSG/CJG),舗装工 他 ※1 ジャット協会 所有技術 ※2 (株)栗本鐵工所 所有技術 3.周辺環境および障害要因 3.1 周辺環境 当該施工区間は,衣料系の問屋業者が集中する商業地域であり昼間人口が多い.近年は商業ビルを解体し,高層マンションへの建替が顕著になり夜間人口も急増している地域である.また,施工区間は中央区道のみで,周辺はすべて一方通行路(車道幅10m~6m)であり,30~70m間隔で交差点がある.昼間の交通量は歩行者・車両とも比較的多く,所轄警察署からは,平日の通行止による交通規制を制限されている. 狭隘路地部は,問屋業者,飲食店,小学校,幼稚園,診療所,住居等が混在しており,平日昼間施工が制限され夜間または休日の昼間/夜間の施工となる.また,夜間は地元住民の要望により深夜施工時間の制限がある. 車道,歩道双方に,電気(送電/配電)・通信・ガス・水道・下水道のインフラ設備がGL-0.5~2m程度に多数輻輳して埋38

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