技報第14号
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本建物は,エキスパンションジョイントで3分割されており,中央部がB棟,西側をA棟,東側をC棟としている. 3.2 架設計画 B棟の揚重計画については,大きい問題点はないが,A棟・C棟の揚重計画には架設終了時,揚重クレーン解体場所の敷地確保の問題があった.海側の岸壁には20t以下の荷重制限があり,クレーンの乗り入れは不可能であったため,建設敷地内での解体を余儀なくされた.また,スパン梁は2分割のブロック梁なので,接合架台を用いて組み立てるため,接合架台の位置及び移動の検討も必要であった. 以上の条件を満たすため,クレーン解体時の相番クレーン設置箇所を考慮し,最終架設計画を図-2のように計画した. 図-2 最終架設計画 3.3 施工方法 柱部材は一度仮置きを行い,梁受けブラケット取付け,梁位置の墨出し後架設を行った.桁梁は搬入車輌上より直接吊り上げるか,または一度仮置きを行った後に架設を行った. 柱頭付片持ち梁(CPG2)の架設は,非常に苦労を要した.片持ち梁部分は,柱より2,800mm突出しており,柱面を下部柱と合わせても片持ち梁先端では,5mm以上のズレが生じていることが多く,幾度も調整を繰り返した.事前の十分な検討ができず,反省した.架設方法を図-3に示す. 図-3 CPG2架設方法 スパン梁は2分割で搬入し,図-4に示す接続架台を使用し接続を行った. 図-4 PG4接続架台 屋根勾配なりに斜めに架設を行う必要があり,吊り上げ時に傾斜した姿勢を修正する方法の検討を行った.斜め吊りに対応した電動チェーンブロックを使用することが効果があると判断した.吊り上げ時の姿勢修正状況を写真-1に示す. 写真-1 PG4姿勢修正状況 屋根部分の一部の床版は,屋根勾配なりの斜めに架設する必要があるため,チェーンブロックを使用して姿勢修正を行ったものの,架設終了後下方に徐々に滑る現象が生じた.床版端部支承部の目地に,目地幅程度のプレートを挟み込み対応した. 4.まとめ 着工前の製作工程等の問題点について,元請けと十分な打合せを行わず工事着工に至ったため,施工順番などの変更が生じ,幾度も架設工程の検討・変更を余儀なくされた. 一部施工方法の検討不足により,関係者に意見を聞きながら施工方法の修正を行った結果,最終的に予定工期より短縮することができ,また事故なく工事を完了出来たことは,関係各位の協力によるもので,感謝致します. 写真-2 全景 Key Words:クレーン解体,ブロック梁,斜め架設 65tラフタークレーン2日間 200tクローラクレーン解体2日間 200tクローラクレーン解体PS1APS1APS1APS1APS1APS1APS1APS1APS1A700066001200030009005001000010000100001000010000100001000010000130010000100001000010000120001000010000100001000010000100001300Y6Y5Y4Y3Y2X3X4X5X6X7X8X8X9X10X11X12X13X14X15X18X17X16X19X20X21X22X23X24Y130304点カップラーライナープレート目地幅PC鋼棒蛇腹シース蛇腹シースのはめ込みPC鋼棒支圧板(部材埋込)ナットワッシャーPC鋼棒カップラー蛇腹シース目地幅目地補強筋親綱ロープPC鋼棒定着具取付ナット仮締めによる建ち調整親綱支柱(単管パイプ)▽GL100 可 動 支 点 可 動 支 点 不 動 支 点 不 動 支 点ワイヤーロープシャックル吊りストランド親綱ロープ親綱支柱(単管パイプ)敷き鉄板頭つなぎアングルテフロン板+堅木敷板テフロン板+堅木敷板堅木敷板堅木敷板接合架台(山留材)転倒防止頭つなぎアングルPG4-a(13.3t)(PG4-a移動)△△▲▲PG4-b(17.1t)田口吉則 技報 第14号(2016年)45

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