技報第14号
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図-1 構造架構概要 3.工事概要 3.1 建築工事工程 表-1 全体工程 各棟ともほぼ同時に工事が進められ,全体として23ヶ月の工程であった.建物の施工手順,施工方法および施工性の改善対策を協力会社各社が協同して検討し,目標が共有されたことで生産性が向上し,躯体工事期間はマスター工程より30日短縮された. 3.2 架設計画 敷地内に高密度に4棟の建物が配置された計画であったため,図-2に示すように中央部にタワークレーン1台と中棟の後施工工区と外周に配置した4台のクローラークレーンにてPCa部材の架設を行った.中棟は車両の転回とクローラークレーン配置のために棟の約1/3を後施工とした計画としたが,東,北,南棟が4~5階建であるのに対し中棟は2~3階建であり,後施工部の躯体工事を含めて4棟がほぼ同時に上棟する効率的な工程として進めることができた. 図-2 全体重機計画図 3.3 作業フロー 1層ごとの作業のフローチャートを図-3に示す.梁配筋は地組みを効率的に採用した.PCaPC細柱,リブ付PCスラブの施工状況を写真-4に示す. 図-3 作業フロー図 4.技術士法第4章 写真-4 PCa部材施工状況 4.まとめ PCa工法が適材適所に採用され,工期短縮および耐震性,耐久性,環境適合性に優れた性能が評価されることとなった.施工的には複雑な取り合いディテールや,4棟同時に施工されることによる相互の工程の調整は困難であったが,関係各業者の綿密な計画と協力により順調に竣工が迎えられた. Key Words:PCaPC,合成構造,敷地内施工,施工手順 佐藤高 大同慶治 市澤聡美 古林桂太 日程工種別56789101112123456789101112123モックアップアンカーセットモックアップ平成27年平成28年 外構工事 設備工事 付属施設建設工事 既存体育館改修工事 グラウンド整備工事平成26年 準備工事 基礎工事 躯体工事 PC部材製作 PC工事 仕上工事50tR 25m 1t階段O階段C階段D階段E階段G階段IELVNO.1ゲートEXP.JEXP.JS2CS7PS2C後施工工区東棟北棟中棟南棟タワークレーンJCC-400H120tクローラー200tクローラー120tクローラー200tクローラー純ラーメン架構(桁行方向外周) PCaPC細柱 現場打ち扁平梁 現場打ち柱 (a) 鉛直フレーム (b) 耐震フレーム 純ラーメン架構(桁行方向) 現場打ち耐震壁(張間方向) PCaRC柱 現場打ち耐震壁(張間方向) (c) 全体架構 東棟 西棟 (南棟) リブ付PCスラブ (中棟)(北棟) 梁配筋梁PC配線梁返し型枠バルコニーPCa床版架設スラブ配筋コンクリート打設墨出・足場架設PCa柱・PCaPC柱建方在来柱・耐震壁配筋在来工法部型枠建込PC床版用支保工架設リブ付PCスラブ架設技報 第14号(2016年)49

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