技報第14号
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PCa・PC工法による防風防暑施設(荷捌き所)の施工事例 -大畑地区水産流通基盤整備工事- 東京建築支店 PC建築部(東北支店駐在) 細沼照広 東京建築支店 建築設計部(東北支店駐在) 江口尚之 1.はじめに 本州の最北端,下北半島の津軽海峡沿岸に面する大畑町の漁港は,古くから漁船によるイカ漁等で知られている.沿岸は地域柄,強風や雪の影響が大きく,昭和48年に建設された漁港荷捌き施設の老朽化が著しい事から,施設の移転・新築事業が計画されている.本工事は,その漁港の泊地に面する新設荷捌き施設のプレキャスト・プレストレストコンクリート(以下PCaPC)造による庇構造物である.本稿ではこの荷捌き所(写真-1,2)の工事について報告する. 写真-1 外観(北面) 写真-2 外観(西面) 2.建築概要 工事名称 :大畑地区水産流通基盤整備工事 発 注 者 :下北地域県民局 設 計 :株式会社 みちのく計画 監 理 :株式会社 石川設計 建築施工 :株式会社 熊谷建設工業 PC施工 :株式会社 ピーエス三菱 東北支店 構 造 :PCaPC造 X方向:PCaPC圧着によるラーメン構造 Y方向:一脚自立天秤かさ構造 建築面積 : 825.00 m2 軒の高さ:7.566m 全体工期 :平成27年7月~平成28年3月 PC工事 :平成27年11月~平成27年12月 2.1 建築概要 本建物は,長手方向はPCaPC造のラーメン構造となっており,全長は112.0m(12mスパン:9径間連続)である. 短手方向は一脚自立によるキャンチ構造である.尚,杭は場所打ちコンクリート杭の単独杭となっている. 2.2 PCaPC部材概要 柱・梁はすべてをPCaPC部材とし,柱部材は基礎天端から片持ち梁下端まで,梁部材は片持ち庇から接合部までを一体の部材としている.またPC梁(庇付)は,片持ち部を工場で一次緊張を行い, 2.0m毎に分割した片持ち庇を現場にて圧着接合することで12mスパンを形成している.図-1にPC柱,PC梁(庇付)断面図を示す. :PC梁(庇付) :PC柱 図-1 PC柱,PC梁(庇付)断面図 PCaPC部材は,ピー・エス・コンクリート株式会社 北上工場で製作を行い,PC柱,PC梁(庇付)共に平成27年9月~11月に製作を行った.製品の仮置き状況を写真-3,4に, PCa部材の一覧を表-1に示す. 写真-3 PC柱仮置き 写真-4 PC梁(庇付)仮置き 表-1 PCa部材の一覧 部材種 部材数総重量(tf) 鋼 材 PC柱 10 202.4 16c-36φ(B) PC梁 (庇付) 57 1,123.0 1次:8c-15.2φ 2次:6c-9-15.2φ PC鋼棒一次緊張PC鋼棒二次緊張PC鋼棒36φ(B種1号)PC鋼より線 6c-9-15.2φ用(シ-ス80/84φ)7001409,5001409301,5906,690.858

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