技報第14号
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3.工程計画 この工事のマスター工程は,A街区B棟での実績を基本とし基礎工事が8月12日に完了,PCa工事開始が8月17日からとし,サイクルをB棟実績の6日にJR近接工事と強風による影響を考慮,1日の予備日をみて7日サイクルとし3号棟の上棟予定10月5日,2号棟の上棟予定11月25日と計画した. 4.施工手順 4.1 基礎(軸筋設置)~1F床PCa架設工事 基礎工事においては軸筋の取付寸法誤差を少なくすること が重要となる.現場で実施した手順を下記に示す. ① 基礎配筋を行い,ピット底盤コンを打設. ② 位置出しを行い,軸筋を設置仮固定する. ③ 型枠を組立て,通りを直す. ④ 型枠上に位置出し,軸筋にラッパコンを取付,穴を開けた合板にて固定する.) ⑤ 基礎コンクリート打設. ⑥ 型枠解体.ラッパコン撤去. ⑦ 地中梁上に位置出し,軸筋位置調整. ⑧ 地中梁天端レベルモルタル流し込み. ⑨ 1F床版PCA架設. ⑩ ジョイント充填コンクリート打設. ⑪ 冷間直角切断機による軸筋レベル切断. ⑫ 軸筋長さ確認. 4.2 躯体PCa架設工事 上部躯体工事において躯体精度を良くすることは当然のこと,サイクル工程を守れるかが重要である.冒頭に述べた通り工程を遅らせる不安要素は多々あるが,各工程における検査確認を確実に行い,次工程に支障をきたさないよう施工管理を行った. 図-4に基準階サイクル工程を示す. 写真-2~7にサイクル毎の工事状況を示す. 5.まとめ 本建物のW-PC工法を在来工法と比較すると, ・部材の品質が安定しており精度の高い構造体ができ,躯体 補修を行わずに仕上工事ができた. ・施工時の騒音も無く建設廃棄物も少ない,近隣や環境に配 慮した躯体工事ができた. ・天候に左右されずサイクル工程が安定し,計画より早い躯 体上棟をする事ができた. ・雨水浸入対策を行い,下階からすぐ仕上工事・設備工事に 着手する事ができた. 最後に,今回の復興住宅を無事故無災害で完了し,予定通り無事に引渡しができた事を誇りに思う. Key Words:W-PC工法,復興住宅,近接工事 牧省二 昼間一成 図-4 PC工事基準階サイクル 写真-2 サイクル1日目 写真-3 サイクル2日目 写真-4 サイクル3日目 写真-5 サイクル4日目 写真-6 サイクル5日目 写真-7 サイクル6日目 技報 第14号(2016年)67

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