技報第14号
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3.施工計画 3.1 揚重計画 部材最大重量および作業半径より,校舎棟に350tクローラークレーン2基,体育館棟に450tを1基配置した. 3.2 サイクル工程 校舎棟のサイクル工程を表-1に示す.規則的な整形の建物の平面を3工区に分け,桁行方向にそった片流れ方式により架設作業を行ない,1フロア19日サイクルとした.校舎棟のクレーン2基の1日あたりの架設数量は,桁梁・スパン梁が16P,柱部材が15P,合成床版が70Pである. 3.3 サイクル概要 サイクル概要を図-2に,桁梁の架設状況を写真-2に示す.架設手順は,まず桁梁(レンコン部材)およびスパン梁を架設し,先行する工区から順次スパン梁のPCケーブル挿入と現場1次緊張(設計の50%の緊張力を導入)を行い,柱・梁フレームを構築する.その後PCa合成床版架設およびスラブ配筋を行う. 本工事では工期短縮のために,通常サイクル初日に行われる柱部材据え付けを,スラブ配筋作業後に次階の柱部材を先行して据え付ける方式(14~17日目)で行った.これにより柱部材据え付け作業を行いながら,先行した工区のスラブコンクリート打設をフロア工程内でラップさせることが可能となる.また,N階の最終3工区の柱部材据え付けおよびスラブコンクリート打設(17~19日目)にラップして,N+1階の桁梁・スパン梁架設(1~3日目)を行うことで,上下階の積層で3日の短縮となり,実質1フロアは16日サイクルとなる. また,梁・床部材を受ける支保工が不要なので,PCa合成床版を架設する前に,下階のスラブ上に外壁押し出し成形セメント板(タイルを工場にて貼り付け),アルミサッシュ,設 写真-2 桁梁(レンコン部材)架設状況 備配管材などを先行搬入する.鉄骨部材(小梁および階段)架設などもあわせ,クレーンの稼働計画は70~80%となった. 4.まとめ フロア内工程および上下階の積層において,架設作業を効率よくラップさせることで1フロアにつき3日の短縮効果があり,サイクル工程は16日となった.これにより地上躯体工事において約1ヶ月の短縮が図れ,地上躯体工期は6ヶ月となり,在来工法にくらべ約4ヶ月の短縮となった. Key Words:大学,PCaPC工法,レンコン圧着,純フレーム 恩田豊 大橋宣之 上田哲生 大根田直之 N+1階1234N階12345678910111213141516171819N-1階171819工程数量PCa桁梁架設60PN階N+1階PCaスパン梁架設45P 目地モルタル現場PC1次緊張N階スパン梁現場PC2次緊張N-2階スパン梁・桁梁N-1階スパン梁・桁梁床版架設411PN階鉄骨架設鉄骨小梁・階段仕上材料搬入外壁・設備配管スラブ配筋N-1階N階外部足場組立N階PCa柱架設60PN-1階N階 目地モルタル スプライスSSモルタルN-1階N階スラブコンクリート打設N-1階N階日数図-2 サイクル概要 表-1 サイクル工程 技報 第14号(2016年)71

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