技報第14号
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エコチューブ工法の施工提案 -泥土処理方法の提案- 技術本部 技術研究所 杉本昌由 技術本部 環境技術G 佐伯博之 技術本部 環境技術G 道端秀治 1.はじめに エコチューブ工法はジオテキスタイル製袋に浚渫土などの建設発生土を脱水・減容化するとともに袋の張力を利用して盛土材に有効利用する工法である.また,本工法はジオテキスタイル製袋のろ過機能により,ダイオキシン類や放射性汚染物質に汚染された高含水比底泥を封じ込め脱水・減容化処理することができる. 当社はエコチューブ工法用の施工設備であるSPADシステム(Slurry Pack and Decrease System)を開発している.本施工設備は工法施工時の問題点である高含水比状態での泥土浚渫,施工土量の定量管理,1日の処理量管理,充填処理時の土砂飛散防止を行うことができる設備である.本文ではエコチューブ工法の施工設備と施工事例による提案方法を報告する. 2.エコチューブ工法の施工設備 2.1 SPADシステム SPADシステム(図-1)は,高含水比泥土を処理する上で基本的な設備として,充填土砂前処理設備,泥土計測設備,泥土圧送設備を有すると共に充填時に土砂飛散を防止する充填設備を開発することで充填施工時の泥土の外部流失を微量にすることができる設備となっている. これにより,港湾,河川などに堆積している底泥を対象とした作業において作業者への周辺環境対策が充実した設備となっている. また,多彩な条件下での施工方法を可能とするために,様々な設備を組み合わせることで,最適な施工方法を提案することができる. 図-1 移動型SPADシステム概要図 2.2 設備の説明 1) 泥土前処理設備 浚渫処理した泥土の夾雑物を除去し,泥土圧送ポンプへ送り出す設備である. 2) 泥土計測圧送設備 袋体に充填する土量を計測し,充填処理土の定量管理を行う設備.小型袋充填時用の少量充填量確認用で泥土圧送ポンプ内に泥土計量設備を内蔵したタイプの設備である. 調整した処理土を高速圧送でき,外部タンクと吸引口を配管やホースで接続することにより,泥土を外部より直接自給しポンプ圧送できる設備である. 3) 充填設備 充填時および袋体の取り替え作業時に処理泥土が飛散しない構造とし,簡便な袋体との脱着可能充填部をもち,充填終了時にエアーバックを利用し袋体注入口をシャットダウンする設備である. 4) エコチューブ ジオテキスタイル製布材を施工の規模,利用方法によって充填量を変更可能であり,袋材の材質を変更することにより,ダイオキシン類汚染土,放射性汚染物質汚染土の脱水減容化処理への対応も可能となる(写真-1). 写真-1 定置型大型袋 3.エコチューブ工法の施工事例 3.1 一般泥土の有効利用 1) ため池底泥の築堤材料としての有効利用 ため池に堆積した底泥を固化して外部へ産業廃棄物として処理せず,ため池内の築堤材(写真-2)として有効利用した. 写真-2 築堤材料への有効利用 泥土前処理機 泥土計測圧送設備 エコチューブ 充填設備 72

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