技報第15号
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したがって,技術開発からの視点では「上記方針に沿った技術開発」が必要不可欠となるでしょう.具体的には ① 維持補修工事における計画,設計,施工に関わる材料・機材・構造的な開発. ② 生産性向上に資するICTやPCaPC技術の開発. ③ 従業員や技能者の労働環境の改善に寄与する技術開発 などが開発目標になります. 一方で建設業界はかつて売上高に占める技術開発費が少ない業界と言われてきました.この理由のひとつに民間の独占的な技術が採用されにくい市場環境(特に公共工事)がありました.ただ,近年になって公共工事においても民間で開発された新技術を積極的に活用する気運が高まっています.また生産性向上に資するICTや労働環境改善に寄与する技術は企業の差別化を図る場合が多くなると考えられます.このような状況を考えると当社の技術開発は益々その重要性が増してきます. 当社は技術立社です.何でもできる会社ではなく,PCやコンクリートという特殊な技術を中心に会社を維持してきました.このことが何を意味するかは明らかです.今後も技術を開発し,それを試行錯誤により洗練させ,ものづくりに活かしていくことを続けなければ将来はないということです.そしてその技術のほとんどが設計や施工における普段の業務のなかにあるということを忘れてはいけません.よろしくお願いいたします. 2017年8月 技報 第15号(2017年)

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