ピーエス三菱の橋守プロジェクト

橋守プロジェクトとは?

『橋守プロジェクト 沖縄へ』

ピーエス三菱の橋守プロジェクト開始以来、初めて沖縄県に上陸しました。訪ねたのは、思い描いていた“青い海、青い空、キラキラ輝く太陽の沖縄”とは少し違う肌寒い春の日。時折、冷たい雨も降りました。

沖縄県は亜熱帯海洋性気候下であるため、塩害の影響地域において全域が地域区分Aであり、構造物にとって厳しい状況にあります。その厳しい環境下で、今日に至るまで多くのPC橋が架けられてきました。

沖縄には離島が多く点在しています。離島では医療、教育、福祉、生活環境の向上や、地域活性化のために離島架橋が欠かせない存在となっています。今回の活動報告では、橋梁点検の際立ち寄った離島架橋3橋をご紹介します。

また、当社がPC部分の施工に携わった「沖縄県立博物館・美術館」と「国立劇場おきなわ」をご紹介致します。

 

<瀬底大橋>
構造形式:主径間  鋼ニールセンローゼ橋
     側径間 PC3径間連続箱桁4連
         PC単純T桁2連
橋長  :762m
竣工  :1984年度

 

沖縄本島と瀬底島を結ぶプレキャストセグメント工法による、沖縄で初めてとなる本格的な渡海橋梁です。沖縄では、その後、数多くの離島架橋にプレキャストセグメント工法が採用されるようになり、瀬底大橋は先駆的な橋であるといえます。

毎年、本橋が開通した2月13日に島民有志により、清掃、安全祈願、懇親会が行なわれているそうです。2015年2月13日は開通30年を記念し、式典が開催され、関係者として当社もご招待いただきました。

島民の方々は、島が地続きになり、歩いて行き来できることの有難さを今も忘れず、そのことを開通前の生活を知らない若い世代に伝えているそうです。島民の方々の瀬底大橋に対する思い入れの深さに、式典に出席した当社の沖縄営業所長も、その話を聞いた私も感銘を受けました。

 

 

 

<古宇利大橋>
構造形式:PC8径間×2+PC4径間+PC5径間
     連続ポステン箱桁橋
橋長  :1,960m 
竣工  :2004年

 

古宇利大橋は、沖縄県北部に位置する古宇利島と屋我地島とを結ぶ橋梁です。総セグメント数550個の大規模なプレキャストセグメント架設工法を採用しています。

エメラルドグリーンの海に白い古宇利大橋が浮かび上がる様子は、大変美しく、また古宇利島は、豊かな自然環境でも知られています。

2015年5月23日 日本経済新聞 NIKKEIプラス1 何でもランキング 「自然を満喫、歩いて渡れる絶景の橋ベスト10」 で1位に選ばれました。

 

 

<伊良部大橋>
構造形式:一般部  PC32径間+14径間
     連続箱桁橋
     主航路部 鋼床板3径間連続箱桁橋
橋長  :3,540m
竣工  :2014年

 

宮古島と伊良部島を結ぶ2015年1月31日に開通した離島架橋です。一般部は、プレキャストセグメント工法により架設されています。無料で通行できる橋梁としては現時点で日本で一番長い橋となりました。伊良部大橋は、塩害地区において100年対応できる橋梁を目指し、フライアッシュコンクリート、エポキシ樹脂塗装鉄筋、ポリエチレンシースを使用する等、様々な対策が講じられています。

地元の方々が約40年待ち望み、開通した伊良部大橋。多くの人々に愛される橋となりますように。

 

 

<沖縄県立博物館・美術館>
沖縄県博物館・美術館は、沖縄の自然や歴史、文化、美術工芸品などを紹介した博物館と、沖縄県出身作家や沖縄とゆかりのある作家の作品を中心に展示された美術館からなる複合文化施設です。

PCaPC製の外側の外壁は沖縄琉球時代の城「グスク」を模したもので、琉球石灰岩の淡い灰白色の色を出すために白色ポルトランドセメント、琉球石灰岩砕石、白色海砂を使用しています。美しいだけではなく、暴風時のバリアーや日除けスクリーンとしての機能を持っており、特に日除け効果により冷房費用が大幅に軽減されているとのことです。

 

 

<国立劇場おきなわ>
「国立劇場おきなわ」は、国の無形文化財「組踊」を中心とする沖縄芸能の公演、伝承者養成、調査研究等を行い、その保存振興を図るとともに、沖縄の地理的・歴史的な特性を生かし、伝統文化を通じたアジア・太平洋地域の交流の拠点になることを目的として建設された国立劇場です。訪れた日も沖縄芸能作品「恋するシーサー」が上演されていました。

国立劇場おきなわの大劇場・共通ロビーの屋根を支持する梁、庇(ひさし)部分を支える片持ち梁、外周部の外壁・軒先にPCaPC工法が採用されています。

特に目を奪われるのは、斜めに交差した網代形

(あじろがた)の竹組みをモチーフにした外壁です。デザイン性の高さは、シドニー・オペラハウスに匹敵するかもしれません。

 

 

・・・雑感・・・


首里城、立ち寄った道の駅、街路樹のガジュマルや当社の沖縄営業所長に至るまで、沖縄を訪ねて感じたのは、「郷土愛」です。当社で施工した構造物も沖縄の一部であると思うと、橋梁調査にも力が入りました。

近いうちに、今度はゆっくりプライベートで訪ねてみたいと思います。

その時は、晴天に恵まれますように。

 

(記:雨宮)


橋守プロジェクトについてのご相談・お問い合わせ 技術本部(担当窓口:藤田) 03-6385-8050

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