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スペシャルコンテンツ プロジェクト紹介 建築

スペシャルコンテンツ プロジェクト紹介 建築

ピーエス三菱は、PCaPC(プレキャスト・プレストレストコンクリート)工法のパイオニアである。
多種多様な現場で工場生産のPCa部材を組み立て、
高品質で自由度の高い空間を短期間で生み出してきた。
サッカーJリーグの強豪、浦和レッドダイヤモンズ(以下、浦和レッズ)の大原クラブハウスには、
ピーエス三菱のPC技術が採用されている。

建築の鼓動

「多種多様な建築物の設計・施工に携われると聞き、入社を決めました」。2006年にキャリア採用されたピーエス三菱の西田剛市氏は振り返る。入社以来、分譲マンション、事務所ビル、総合病院の設計に携わり、今回担当したのが、浦和レッズの大原クラブハウスだ。
営業担当として受注活動を展開したのは、1992年入社の橘川亨氏だ。自身、旧浦和市で小学校から高校までサッカーを続けてきただけに、思い入れは強い。「2年ほど前から、コスト面などの条件を満たすように提案してきました。この案件を受注できたのは、入社以来、最も心に残る出来事です」。

天井高3mの無柱空間を
半地下につくり上げる

敷地は、さいたま市浦和区大原。そこには、同社が設計・施工を手掛けた既存クラブハウス棟が建つ。クラブの成長に伴い施設が手狭になったのに加え、トレーニング設備が老朽化したことから、浦和レッズでは、天井高3mほどの柱のないトレーニングルームやラウンジ、仮眠室、食堂などを備えた増築棟の建設を構想していた。
ただ、東京近郊に残された大規模緑地空間として保全されている見沼田んぼの区域内。建築物の用途、高さ、建ぺい率などが制限される。
天井高を必要とするトレーニングルームは高さ規制との関係で半地下に設けた。
そこには、PC工法が活きている。「鉄筋コンクリート造でも同程度の無柱空間をつくることは可能ですが、梁が大きくなるため地下をさらに深くまで掘る必要が生じ、コストが押し上げられます」(西田氏)。
地下を深く掘ることによるコストを最低限に抑えられたとはいえ、地下水位の高い地域だけに、基礎工事では苦労を強いられた。 浦和レッズのパートナーである住宅会社のポラスと組んだ共同企業体(JV)で施工管理を担当したのは、タイラムーン・リダー氏。2012年に入社して以来、分譲マンションや工場内事務所の現場で経験を重ねてきた。
「掘削するとすぐ水が出るため、毎日、工事に入る前は排水作業。ポンプをフル稼働しても、1~2時間は掛かりました。また防水対策の施工上、基礎コンクリートの外にその作業空間を確保する必要もありました。限界を感じてももうひと踏ん張りすることを心掛けました」
完成・引き渡しは2017年9月。その年の4月に入社し、6月から1カ月間、この現場で実習した塚本心氏はいま誇らしく感じている。「浦和レッズといえば、日本有数のチームです。その現場に携われたのは、自慢できます」。
三菱グループで唯一のゼネコンと知って興味を抱いたという塚本氏。入社を志すきっかけになったのは、会社説明会での社員の雰囲気だ。「ゼネコンには堅いイメージを抱いていましたが、説明会では年齢の近い社員が接してくれ、親近感を持つことができました」。

ものづくりのプロとして
日本一の仕事をしよう

社員は柔らかな物腰であっても、営業、設計、施工の各現場では、橘川、西田、リダーの各氏のように、あくまで建築のプロとして振る舞う。
本社建築本部在籍当時から浦和レッズのスポンサー担当を務め、今回工事では事務を担当した1993年入社の河内啓太郎氏は、クラブ側からプロ意識を求められたことが忘れられない。「日本を代表するサッカーのプロから、建築のプロとして仕事することを求められました。そこに期待を感じ、身が引き締まりました」。
現場所長を務めた1992年入社の浅田昇一氏は、期待を受け止め、現場の士気を高めた。「『ものづくりのプロとして日本一の仕事をしよう!』と、朝礼で皆を鼓舞しました。チャレンジしがいのある現場でした」。その浅田氏が建築の魅力を熱く語る。 「建築物をつくるという『結果』は一つでも、そこに至る『アプローチ』はさまざま。そこに正解はないので、いくらでもチャレンジ可能です。ゼロからつくり上げる達成感こそ、醍醐味です」。