インフラストラクチャー
近江大鳥橋
土木学会田中賞(2006年)/
PC技術協会賞 作品部門(2006年)
近江大鳥橋は、琵琶湖の南端から東南東に約10km、第二名神高速道路の大津JCTと信楽ICの中間付近に位置する橋梁です。
本橋は、波形鋼板ウェブとエクストラド−ズド橋という二つの新しい技術が組み合わされた構造上の特徴を有しています。主桁断面は波形鋼板ウェブ橋としては世界初の3室箱桁断面です。斜材定着部として、主桁側には軽量化のために鋼製ダイヤフラムが、独立2本柱式の主塔側には定着スペースの小規模化とメンテナンス性の確保のために鋼殻構造が採用されました。
主桁は張出し工法により施工されました。閉合距離が30mとなる側径間閉合部は、工程短縮と工費縮減のために、先行一括架設した波形鋼板ウェブを支保工として活用する工法が用いられました。
景観設計では、本橋は県立自然公園内に位置することから、周辺環境との融合が求められました。そこで、鶴が翼を広げて飛翔する姿をモチーフとした形状と、周囲の風化花崗岩の色調にマッチする薄茶系の着色コンクリートが採用されています。
施工場所 | 滋賀県栗東市-甲賀市 |
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竣工 | 2006年 |
発注者 | 西日本高速道路株式会社 関西支社 |
諸元 | 橋長: 495.0m(上り線) 555.0m(下り線) 支間: 138.0m+170.0m+115.0m+68.0m(上り線) 153.0m+160.0m+75.0m+90.0m+73.0m(下り線) 幅員: 16.50m |
形式 | 波形鋼板ウェブPCエクストラドーズド橋 |
波形鋼板ウエブを用いた張出し架設工法についてこちらもご覧ください