工事の意義・目的

新生・夕張のシンボルとなる拠点複合施設

かつては炭鉱の町として栄えた夕張市も、石炭産業の衰退によって過疎化が進み、最盛期の15分の1の約8,000人まで人口が減少し、それに伴い財政難に陥り、2007年には財政再建団体に指定されました。しかし、その後、財政再建計画などにより負債の返済が進められ、現在は人口減少社会の新しいコミュニティのあり方を打ち出しています。同時に点在していた公共施設の老朽化が進み、新しい施設の必要性も浮上していました。
この拠点複合施設は、地域再生法に基づく「地域再生計画」の内閣総理大臣認定を受け、まち・ひと・しごと創生寄付活用事業として採択されています。コンパクトシティを目指す夕張市の新たな中心施設として、市民からも大きな期待が寄せられています。
同施設内には、南支所(行政機能)や公民館、研修センターをはじめ、図書コーナー(図書機能)、育児教室や乳幼児健診に対応した空間(子育て支援機能)に加え、会議室や約200席の多目的ホール、学習スペースなども備えています。つまり、行政機能に加えて子育て支援や市民活動の場としての機能も持ち合わせることとなります。
さらに、2019年4月に廃線となったJR石勝線(新夕張~夕張間)に代わる公共交通網の交通結節点(バスターミナル)として市内各地を結ぶほか、札幌市などの都市間バスへ乗り換えも可能です。まさに新生・夕張市の中心拠点としての役割を担うことになります。
わが社は、そんな重要な役割を担う複合施設建設工事の施工を、地元企業とJVで受注しました。設計は官公庁の設計実績もある札幌市内の設計事務所。本工事の最大の特長は建屋の形状にあると石川所長は話します。「南向きに建てられた鉄骨造の建屋は平屋で、奥にいくにつれ屋根が高くなる形状となっています。さらに上から見た建屋の形は四角ではなく南が広い台形型で、測量など複雑な作業が増える形状です。また天井は鉄骨がそのまま見えるデザインなので、仕上げの緻密さにも配慮しました」と施工のポイントを教えていただきました。

奥にいくにつれ、屋根が高くなる形状
台形型をした建屋
夕張市清水沢都市拠点複合施設建設工事についてこちらもご覧ください
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